黒王子×泣き虫姫
「あ、はいっ…、ありがとうございますっ…」
あたしはペコリ、とお辞儀をした。
「いーのいーの、あ、子犬ね、ここら辺の近所の人が預かってくれるってさ」
先輩は笑って、あたしに向けてピースをした。
その行動にもドキドキした。
先輩は立ち、あたしのそばまできて、
「初めまして、オレは森村瞬。よろしくね。」
あたしの頭に手のせ、くしゃっとしてきた。
あたしは顔を真っ赤にさせながら、
「あっ、よろしくお願いします。あたしは横山凛奈といいますっ」
名前を言った。