好きになっちゃいけない
あいつとの出会い
うちは、

好きになっちゃいけない恋をする







今日は中学の入学式



小学生のなごりのまま

着なれない制服とカバンでいつもより大人になった気がする

昇降口にはクラスと名前が貼りだされていた

2つの小学校から集まる中学だから、見慣れない名前も多い



「あれー?どこのクラスにもうちの名前ないんだけど!?」

入学式のしょっぱなから未愛がバカなことを言っている


1~6クラスもあるのに、名前が入ってないなんてありえない


「ちょっ笑 みっちゃーん!ふつーに1組んとこに名前あるけどー?笑」

未愛の友達のいずみが言う


いずみは小学校のときに帰りの下校班で一緒で、とくに接点はない

でもとにかく気があって仲良くなった。


「いずみちゃんはどこのクラスだった?」

未愛がいつもの全力の笑顔でいずみに聞いた


「うちは2組だったよー…。みっちゃんと離れちゃった…」

いずみは未愛の笑顔に申し訳なさそうに言った


「そっか… まぁとにかくそろそろクラスにでもいくか!笑」


未愛がそう言っていずみとクラスへ行こうとしていた

そこに聞き覚えのある声が後ろからした

うしろをふりかえると去年同じクラスの憂舞だった


「あ!未愛!!おんなじクラスだね!♡」

憂舞は、女子力があって ちょっとぶりっ子だが優しい笑顔で

とてもいい子だ


「ゆまも1組なの!?やった!これから1年間一緒のクラスだ!」


憂舞とは小学校のとき何回か同じクラスになったことがあるから

仲はいい方


「よし!んじゃ3人で教室行くか!」



新しい友達、新しい学年 新しい中学生活




そして

新しい恋がはじまる
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