しるばーりんぐ

結菜

それから一時は結菜の様子はいつもと変わらなかった。いや、"変わらなかった"のではなかったのかもしれない。でもあの頃の私は楽しくて周りを見ている余裕はなかったんだ...



そんな私でも段々と結菜の変化に気付きはじめた。
「ーでね〜!…結菜?結菜〜」
「…あ!ごめん!ちょっと考え事」
結菜は何かと考え事をする事が多くなった。
それだけじゃない。「遊びに行こう」と誘っても、いつも先約がある。

…新しい友達でもできたのかなぁ
と、少し寂しさを覚えながらも私も竜弥の事でいっぱいいっぱいで、そんなに深く考えていなかった。
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