しるばーりんぐ
「私たち、付き合うことになった!」

竜弥から告白された次の日に少し早めに学校へ行って結菜に報告した。
「え…」
少しびっくりした顔をした結菜だったけど、すぐに笑顔になって「おめでとうっ」って言ってくれた。
私は嬉しくて竜弥からの告白の内容を伝えようとした。しかし…

「でさ〜話し変わるんだけど〜…」
「…え?」
最近様子が変だったとはいえ、あんなに応援してくれてたのに全然聞く気がない結菜に疑問を覚えた。

「…希美〜?」
「えっ?!な、何?」

いろんな思いが頭に浮かんでは消えていた私に、結菜の話しは全くと言っていいほど入ってこなかった。
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