しるばーりんぐ
ピピビ―…
「はい、日向ですが」
「あ!希美?俺俺、竜弥。今から散歩しない?」
「散歩…?」
私の家からすぐ近くの公園。竜弥が気をきかせてくれたのだろうと、ただ単に喜んでいた。
「どうしたの?急に」
今まで散歩なんてしたことなかった私たちだったから、私は少し驚いていた。
「別に〜。なんとなくだけど♪」
いつもの、くしゃくしゃとした笑顔を見せてくれる竜弥に、改めて"好きだなぁ"と感じながら、私も笑顔になっていった。
他愛もない会話をして、カップルらしい、いい感じになってきたころ、なんのためらいもなく、竜弥の携帯が鳴った。
「もしもし。あー、お前かぁー…」
…誰からだろ
私は竜弥に気付かれないように、そっと耳をすませてみた。
すると、電話の向こうからする、明らかに"女の人"の声…
…しかもこの声って..
嘘だと思いたい気持ちとは逆に、決定的な言葉が耳から入ってきた。
「…〜なんだよ"結菜"〜」
楽しそうに話す竜弥の口から出てきた一人の名前…
…信じられない……まさか…結菜…?
ねぇ、結菜。
あなたはあの時、私が近くに居たと、感づいていたのかな?
「はい、日向ですが」
「あ!希美?俺俺、竜弥。今から散歩しない?」
「散歩…?」
私の家からすぐ近くの公園。竜弥が気をきかせてくれたのだろうと、ただ単に喜んでいた。
「どうしたの?急に」
今まで散歩なんてしたことなかった私たちだったから、私は少し驚いていた。
「別に〜。なんとなくだけど♪」
いつもの、くしゃくしゃとした笑顔を見せてくれる竜弥に、改めて"好きだなぁ"と感じながら、私も笑顔になっていった。
他愛もない会話をして、カップルらしい、いい感じになってきたころ、なんのためらいもなく、竜弥の携帯が鳴った。
「もしもし。あー、お前かぁー…」
…誰からだろ
私は竜弥に気付かれないように、そっと耳をすませてみた。
すると、電話の向こうからする、明らかに"女の人"の声…
…しかもこの声って..
嘘だと思いたい気持ちとは逆に、決定的な言葉が耳から入ってきた。
「…〜なんだよ"結菜"〜」
楽しそうに話す竜弥の口から出てきた一人の名前…
…信じられない……まさか…結菜…?
ねぇ、結菜。
あなたはあの時、私が近くに居たと、感づいていたのかな?