しるばーりんぐ
ギギーッ
私は不安が頂点に達しそうな中、いつもより重たく感じる屋上のドアを開けた。
「もう終わったの?」
「うん…」
私は、今さっき依野さんから聞いた事と、私が聞きたい事が全く一緒だったため、なかなか聞き出せないでいた。
「当てようか」
「え?」

「希美が私に聞きたがってた事と、桃子が希美に言ったことが一緒だった、どお?」
結菜は笑顔で私に聞いてきた。親友の笑顔なのに…なぜか怖かった。
「な…んで…分かったの?」
"話しを聞かれてたの?"と、内心あせりながら聞いてみた。
「別に、ただそう思っただけ。ふーん、そうなんだー」
変に汗をかく。夏だからとかじゃなく、なんか…違う汗をかいた。













「譲らないから」

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