しるばーりんぐ
結菜の話しだと、その好きな人とは相手のバイト先で出逢ったらしい。
カラオケから帰っている途中、わざわざ走って忘れ物を届けてくれたそうだ。
同学年で学校は違ったが近いみたい。
「一緒に会いに行かない?」
そこまで聞いていると結菜はいきなり思いついたように私に提案してきた。
「え?」
「今日午後空いてる?」
「空いてるけど…」
「じゃあ決定!!」
「ぇえっ?」
どんどん話しは進められていたが私は拒否も出来ないまま決まってしまった。
―…放課後
「…来ちゃった……」
そう私は結菜の勢いに勝てず、その好きな人がいる学校の校門の前に来てしまっていた。
「何その嫌そうな言い方…あ!剛史君!こっちこっち!!」
私の一言に不満がありそうな声を出していたが、すぐに好きな人を見つけたのか瞬く間に笑顔になった。
「あ!結菜ちゃん。どうしたの?ここまで」
…この人かなぁ?
ちょっと高めの身長のほののんとした表情をした男の子が私たちのもとへ小走りで来た。
「私の親友を紹介したくて!この子、希美!んで…こっちが剛史君!」
剛史君と呼ばれたその男の子は私の方を向いて自己紹介をし始めた。
「俺、松岡剛史(マツオカ ツヨシ)。よろしくね、希美ちゃん」
「あ!私、日向希美。よろしくね」
剛史君は優しそうな微笑を私にくれた。
…よかった……
結菜は見た目からチャラそうな男の子によく声をかけられていたから今回ももしかして…と少し心配だったが優しそうな人で安心した。
カラオケから帰っている途中、わざわざ走って忘れ物を届けてくれたそうだ。
同学年で学校は違ったが近いみたい。
「一緒に会いに行かない?」
そこまで聞いていると結菜はいきなり思いついたように私に提案してきた。
「え?」
「今日午後空いてる?」
「空いてるけど…」
「じゃあ決定!!」
「ぇえっ?」
どんどん話しは進められていたが私は拒否も出来ないまま決まってしまった。
―…放課後
「…来ちゃった……」
そう私は結菜の勢いに勝てず、その好きな人がいる学校の校門の前に来てしまっていた。
「何その嫌そうな言い方…あ!剛史君!こっちこっち!!」
私の一言に不満がありそうな声を出していたが、すぐに好きな人を見つけたのか瞬く間に笑顔になった。
「あ!結菜ちゃん。どうしたの?ここまで」
…この人かなぁ?
ちょっと高めの身長のほののんとした表情をした男の子が私たちのもとへ小走りで来た。
「私の親友を紹介したくて!この子、希美!んで…こっちが剛史君!」
剛史君と呼ばれたその男の子は私の方を向いて自己紹介をし始めた。
「俺、松岡剛史(マツオカ ツヨシ)。よろしくね、希美ちゃん」
「あ!私、日向希美。よろしくね」
剛史君は優しそうな微笑を私にくれた。
…よかった……
結菜は見た目からチャラそうな男の子によく声をかけられていたから今回ももしかして…と少し心配だったが優しそうな人で安心した。