しるばーりんぐ
それから一時3人で話しをしていた。
楽しそうに会話をする結菜と剛史君。
このままうまくいけばいいのになぁ、と私が感じたそのときだった。
「え…」
突然結菜の表情がこれ以上ないほど固まった。
いきなりの事で私も剛史君も慌てだす。
そして結菜は何かにはじき飛ばされるように走り出した。
「え?何?」
訳も分からない私はとりあえず結菜を追いかけようと結菜が走っていってしまった方を見た。





なぜあの時私はあなたの方を見たんだろう
理屈なんてない
理由なんてない
ただ言葉に出来ない力があなたの方を向かせた


あなたにしかない不思議な力…
あの時は気づく事が出来なかったけれど、
今思えばあれが私たちの"出逢い"だったのかもしれないね
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