しるばーりんぐ
「結菜!」
結菜は公園にいた。泣いていたのかは分からない。でも、その後ろ姿はどこか…苦しそうだった。

「結菜…」
私はゆっくりそして少しずつ結菜の元へ近づいた。
「…あ希美!ごめんね急に!ちょっと急用思い出して」
…結菜が変……
直感で感じた。でもその私の考えが見えてるかのように「大丈夫だから!」と繰り返す。それも笑顔で。
私はうかつにもそれを鵜呑みにしてしまった…。



結菜、あの時あなたは何を感じながら
何を隠しながら
私と接していたの?
もしあの日、私がちゃんとあなたの事を見てあげられていたら…
< 8 / 26 >

この作品をシェア

pagetop