あなたに出逢えた
次の日の朝。
私は、学校で笑顔を見せていた。


二人にもちゃんと笑顔を見せることができた。
無理している笑顔じゃなくて、心からの笑顔を。





宮野には、ちゃんと今までのお礼も言えた。宮野は何か言いたげだったけど、私は何も気付いていないふりをした。




莉音にも、お礼を言えた。莉音は「当たり前じゃんっ!」と言って笑って抱きしめてくれた。そして、莉音を傷つけてしまったことを誤った。それでも莉音は「大丈夫だよっ!」って言って笑ってくれた。





私には、そのことがどれだけ支えになったかわからない。そうやってすべてを許してもらえたことが、私を笑顔にさせてくれたんじゃないかと思った。








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