あなたに出逢えた
私の前に立つとすっと手を振り上げる。
















――――バチンッ!














私の左頬を思い切り殴った。周りに乾いた音が響いた。近くにいた人が莉音を止めに入る。私はその場に座り込んだ。莉音が私を殴ったことに気付いたのはこのときだ。私が莉音を見上げるとそこにいたのは目に涙をためてなくのを必死にこらえている莉音だった。







「……莉音?」




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