あなたに出逢えた
「……着いた」



ママはどこだろう。このあたりで待ち合わせなはずだけど……。




「ちょっとっ!やめなさいよっ!」



あっ!見つけた。なんか男の人に絡まれてるし……。はぁ、ママってば。自分が可愛すぎるって自覚ないんだから。全く、もぉ……。




私はママの方へ走ると、その男の足を薙ぎ払った。



「ママから離れて」



すると男はむくっと立ち上がって、私を睨んだ。




「嬢ちゃん。邪魔するなら、容赦しねぇぞ」



うるっさいなぁ……面倒だ、さっさと倒してしまおうか。






「やれば?私、強いもの。じゃぁ、おさきにっ」


そういって、私は男の腹を殴った。男は蹲ってもがいてる。だから言ったのに。私強いって。




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