あなたに出逢えた
「え、ちょっとママっ!……まぁ、いっか。戻ってくるまで待ってよう。ちょっと心配だけどね」




変わってなかった。私がおぼえていたママと。まぁ、ちょっと老けてたけど。でも、あの優しさも笑顔も、私の幼い記憶と全く同じだった。どうして信じなかったのだろう。













……信じなかったんじゃない。
信じようとしなかったんだ。周りを。自分を。










でも、もう信じることの大切さを知ったから。教えくれたから。二人が教えてくれたから。私は、人を信じる。心から信じられる関係を築いていくんだ。人が大好きになれたから。もう、迷わないよ。二人を信じて頑張ってくよ。二人がくれた言葉を信じて、元気にやっていくから。




「……絶対、大丈夫だよ」





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