あなたに出逢えた
「ふわぁ……。もうこんな時間か……」
時計を見ると、七時を過ぎていた。そろそろママに謝ったほうがいいかもしれない。
「謝ってこよう……」
私は部屋を出てリビングへと向かった。
「うっ、ひっく……」
ママの声だ。私はドアに近寄り隙間から覗き込んだ。ママは、机の上に伏せて泣いていた。
私は、ドアを開けて部屋に入る。
「……っ!栞菜……。どうしたの?」
笑顔を必死でつくるママ。どうして我慢するの?言いたいこと言えばいいじゃない……。
「ごめんね。全部私のわがままなの。私ね、あの人の息子が好きなの。だから兄妹なんて嫌だった。それにね、ママが取られちゃうような気がしたの。あいつに。嫌で嫌でたまらなくて、ついあんなこと言っちゃった」
ママは、驚いたようで固まっていた。でもすぐに笑ってこう言った。
「そうだったのね。私はあの人が好きよ。でもね、それ以上に栞菜が大好きなのよ。栞菜のそばからいなくなることなんて絶対しないわ。それにしても、瞬君のことが好きなのね……びっくりしたわ。運命ってこういうことを言うのかしらね」
ママはにっこり笑ってこう言った。
時計を見ると、七時を過ぎていた。そろそろママに謝ったほうがいいかもしれない。
「謝ってこよう……」
私は部屋を出てリビングへと向かった。
「うっ、ひっく……」
ママの声だ。私はドアに近寄り隙間から覗き込んだ。ママは、机の上に伏せて泣いていた。
私は、ドアを開けて部屋に入る。
「……っ!栞菜……。どうしたの?」
笑顔を必死でつくるママ。どうして我慢するの?言いたいこと言えばいいじゃない……。
「ごめんね。全部私のわがままなの。私ね、あの人の息子が好きなの。だから兄妹なんて嫌だった。それにね、ママが取られちゃうような気がしたの。あいつに。嫌で嫌でたまらなくて、ついあんなこと言っちゃった」
ママは、驚いたようで固まっていた。でもすぐに笑ってこう言った。
「そうだったのね。私はあの人が好きよ。でもね、それ以上に栞菜が大好きなのよ。栞菜のそばからいなくなることなんて絶対しないわ。それにしても、瞬君のことが好きなのね……びっくりしたわ。運命ってこういうことを言うのかしらね」
ママはにっこり笑ってこう言った。