あなたに出逢えた
「あぁ、いいよ。瞬っ!お客さんにお茶用意しといてくれないか?」


「分かった」



宮野の声だっ!宮野の声……良かった……。
元気なんだ、懐かしいな。
離れていたのは本当に少しの間だけなのに……。



「「お邪魔します」」


――――ガシャンッ!


私がママと声をそろえてあいさつしたその時、奥の方から何かを落とす音が聞こえた。
そのあとバタバタと足音が聞こえて、私達の前に飛び出してきたのは……



「若名っ!」




そう。私が会いたくて会いたくてたまらない相手。



宮野瞬だ。





「宮野。急にきちゃってごめんね」









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