あなたに出逢えた

久しぶりの感覚。最近はそれどころじゃなかったからなぁ……。



でも、やっぱり好きだなぁ。
ママも好きでいてもいいんだって言ってくれたし、好きでいようかな。

一人の男の子としても、お兄ちゃんとしても。



だから、兄妹ってことだけは絶対に忘れない。



それ以上深くは踏み込まないよ。






……自分の気持ちをおさえられなくなっちゃうもんね。ママのためにも、これだけは絶対に……。



「さっ行こうぜ。親父たち、待ってるだろうしさ」



「うんっ！」



私たちは、ママたちのところへ戻った。