あなたに出逢えた
迷惑、ね。確かに迷惑だわ。

だって、今にも襲っちまいそうじゃん?


俺、そんなに余裕ねぇし。
まぁ、そんなことしたら、確実に嫌われることぐらいわかってるけどな。


がまん、がまんだ俺。




「いや、迷惑じゃねぇけどほかのヤツにはやらない方がいいかもな」



若名は首をかしげる。



「まぁ、身のためだ。やめとけ」


「えっと、うん?」



曖昧な返事だなぁ……。
ちょっと心配だが、今回はいい。何かあったら、俺が助けるだけだからな。




「あ、そうだった。宮野、ごはんだって。ママたちが呼んでたよ?」




「分かった。すぐ行く」


そう言うと、若名は頷いて下へ降りていった。







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