あなたに出逢えた
「さっ!ご飯にしましょっ!支度してねっ!私、お料理取ってくるからっ」

そう言ってキッチンに消えた美知子さん。親父も支度し始めた。それに続けて若名も動く。


「瞬。お茶」

「あ、あぁ」


俺は親父に言われて、お茶をとりに行った。




「「じゃぁ、いただきまぁすっ!」」



こんなににぎやかな食事は久々だ。多分、若名も同じだろうな。

笑顔がとてもきれいで楽しそうだ。やっぱり戻ってきてよかったじゃないか。

あいつのあの笑顔を見れただけでも幸せじゃないか。





俺はそう思いながら、あたたかなリビングで食事を終えた。






< 161 / 224 >

この作品をシェア

pagetop