あなたに出逢えた
私は、花をその場に落として、母の元へ駆け寄った。



「ママ、ママぁ!ママ、しっかりしてよ、ママってばっ!」




「キミ!この人の……」




救急隊員が私の元へと駆け寄る。





「娘よっ!ママは!ママはどうして……っ!」





「私のせいよ」




救急車から、一人の女の人が降りてきた。





「ごめんなさい……」




その人は、私に深く頭を下げる。なぜ謝られているのかわからない私は、もう、どうしていいか分からなくなっていた。




「とりあえず、乗ってください。さぁ、娘さんも乗って」




私は、そのまま救急車へと乗り込んだ。






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