あなたに出逢えた
栞菜は、迷惑をかけることをとても怖がってる。だから、たとえ自分が傷ついても、寂しくても、絶対に離れようとする。瞬君のことだって、きっと……
「何故君はそう思うんだい?」
「栞菜は、迷惑をかけることが嫌なんです。お母さんにだって、迷惑をかけたくないからってずっとみんなに愛されるような子になろうとしてたし、仕事の邪魔になるかもって、いろいろ考えてたみたいで、なかなか電話さえできなかったほどです。それなのに、次はこんな状態で私たちにあったら心配させてしまう。迷惑をかけてしまう。そう思ったんじゃないかって思います」
あくまで私の思ったことだけど、それに、私はこんな状態ってどんな状態かわからない。
だけど、栞菜が苦しんでるってことだけは、絶対に間違いじゃない。
「お願いしますっ!栞菜の居場所を、教えてくださいっ!」
私は、必死に頭を下げた。
「親父、頼む」
瞬君もお父さんに頭を下げて頼み込む。
「頭を上げなさい」
そう言われて、頭を上げると、そこには涙ぐむ瞬君のお父さんの姿があった。
「ありがとう。栞菜ちゃんをこんなにも想ってくれて。僕じゃ、栞菜ちゃんは助けられなかった。……でも、君達なら、何とかなるような気がするよ。栞菜ちゃんを、僕の娘を、助けてください」
瞬君のお父さんは私たちに頭を下げた。
「大丈夫です。絶対、連れ戻しますよ。明るくて、頑張り屋さんの、優しい栞菜を」
私はそう言って、瞬君のお父さんの手を握った。
「ちょっと待っていてくれ。今、住所と通っている学校のメモを渡すから」
そういって、瞬君のお父さんは奥の部屋へ行ってしまった。
手紙に書いてあったらしい。
絶対に誰にも知らさないで、来ないでほしいと念を押して。
「何故君はそう思うんだい?」
「栞菜は、迷惑をかけることが嫌なんです。お母さんにだって、迷惑をかけたくないからってずっとみんなに愛されるような子になろうとしてたし、仕事の邪魔になるかもって、いろいろ考えてたみたいで、なかなか電話さえできなかったほどです。それなのに、次はこんな状態で私たちにあったら心配させてしまう。迷惑をかけてしまう。そう思ったんじゃないかって思います」
あくまで私の思ったことだけど、それに、私はこんな状態ってどんな状態かわからない。
だけど、栞菜が苦しんでるってことだけは、絶対に間違いじゃない。
「お願いしますっ!栞菜の居場所を、教えてくださいっ!」
私は、必死に頭を下げた。
「親父、頼む」
瞬君もお父さんに頭を下げて頼み込む。
「頭を上げなさい」
そう言われて、頭を上げると、そこには涙ぐむ瞬君のお父さんの姿があった。
「ありがとう。栞菜ちゃんをこんなにも想ってくれて。僕じゃ、栞菜ちゃんは助けられなかった。……でも、君達なら、何とかなるような気がするよ。栞菜ちゃんを、僕の娘を、助けてください」
瞬君のお父さんは私たちに頭を下げた。
「大丈夫です。絶対、連れ戻しますよ。明るくて、頑張り屋さんの、優しい栞菜を」
私はそう言って、瞬君のお父さんの手を握った。
「ちょっと待っていてくれ。今、住所と通っている学校のメモを渡すから」
そういって、瞬君のお父さんは奥の部屋へ行ってしまった。
手紙に書いてあったらしい。
絶対に誰にも知らさないで、来ないでほしいと念を押して。