あなたに出逢えた
「うんっ!」

そう元気に頷いた栞菜は、ありがとう、と一言つぶやいて私に抱き着いたまま眠ってしまった。


「疲れてたんだね……」

私は、栞菜をソファに寝かせて、近くにあったタオルケットをかけておいた。


「おやすみ、栞菜」

私は、栞菜の手を握ったまま、ゆっくりと瞼を閉じた。





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