あなたに出逢えた
「あははっ!ご飯で来たから、一緒に食べよ!」


「恥ずかしっ!おなかなっちゃうとか……。栞菜のつくったごはん、一緒に食べるっ!」


「じゃぁ、用意するから、ちょっと待ってて?」


「なんか手伝うっ!」

莉音が勢いよく立ち上がった。


「大丈夫だよぉ~。座って待ってて?」

「えぇ……」

莉音が頬を膨らませた。

「かわいいっ!すねないでよ。じゃあ、冷蔵庫から、飲み物だして?コップは食器棚にあるから」


「わぁいっ!やるっ!」


私は、キッチンへ戻ると作ったパスタをお皿へ盛り付けた。


「栞菜、もしかして、カルボナーラ?」


「あたりっ!さすが、莉音っ!」

「えっへん!」

「あはは、できた?」

「うんっ!」


「よしっ!」


私は、カルボナーラをテーブルに運んで椅子に座った。莉音は既に座っている。


「じゃ、いただきます」

「いっただきまぁすっ!」


莉音は元気よく挨拶をして、すぐに食べ終わってしまった。



「はや……」

「食べるの大好きっ!」


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