あなたに出逢えた
私もそのあとに食べ終わり、お風呂に入ってテレビを見て、のんびり過ごした。


「栞菜、もう十一時になりそう。そろそろ寝よ?」

確かに楽しいけど、睡魔には勝てそうもない。


「うん、寝よっか」


私たちは、狭いベッドに二人で転がった。


「狭いね」

「うん、狭い」

「でも、あったかいよ……。誰かが近くにいるっていいね……」

「うん。いいね……」


私と莉音は自然に手をつないだ。



「おやすみ、莉音」


「うん、おやすみ、栞菜」





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