あなたに出逢えた
「慧さん、私のこと、娘だって思えますか?」


「当たり前だよ。大事な大事な娘だよ」

それだけきければもういいよ。


「ありがとう、パパ」

私は、初めて慧さんのことをパパと呼んだ。


「こちらこそ、ありがとう栞菜」

そして、慧さんは私を栞菜と呼んだ。


「ありがとう、莉音さん。これからも、娘をよろしく頼みます」

「はいっ!よろしく頼まれますっ!」

「莉音、本当にありがとう!」


莉音は、ありがとうていわれまくってちょっと照れてる。


「パパ、私、家に戻るね」

「ゆっくりしてけばいいのに」

「待ってる人がいるから。絶対また来るからっ!」

「待ってるよ」

「うんっ!」

私は、栞菜の手を引いて、いってきますと言って家を出た。


「待ってる人って瞬君?」

「うん」

今日、瞬に告白する。


「告白、するんでしょ?」


「えっ!」


「やっぱりね」

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