あなたに出逢えた
【栞菜side】
あれから、瞬にも思っていたことを打ち明けた。

莉音にも慧さんにも、私たちが付き合っていることを報告。



莉音は笑顔でおめでとうって言ってくれて、慧さんは少し寂しそうだった。でも、笑顔でおめでとうって言ってくれた。







あれから、数年。

「結婚、おめでとう、莉音」

「ありがとう、栞菜」

莉音が結婚。結婚式に呼ばれた私は、真っ先に莉音の元へ駆けつけた。


「きれい……」


ウエディングドレスに身を包んだ莉音が、きれいできれいで、涙が出そうになった。

「ありがとう。栞菜の結婚式の時も、呼んでねっ!待ってるから」

「分かってる!あとでね、莉音」
「うん」

莉音は、結婚式の間、涙をこらえるのに必死って感じだった。
でも、すごくきれいで、少し前の莉音とは大違い。


「きれいだった~」
「ありがと!栞菜も愛しの彼のところに行ってきたら?」

莉音はそう言いながら、ちょっとニヤニヤしてる。


「ふふっ。うん、行ってくる」

私は、莉音としゃべった後、瞬の元へ戻った。


「莉音、きれいになったな」

「でしょ!自慢の親友ですから」

「嬉しそうじゃん」

「当たり前!親友が結婚したんだもん。嬉しいにきまってる!」

「じゃあ、栞菜は?」

「へ?」

「俺と結婚したら、嬉しい?」

そういって、小さな箱を取り出した瞬。


嘘、それって……!






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