あなたに出逢えた
次の日の朝、私は登校中に宮野と会った。
「……はよ」


あいさつされたけど、返していいのか迷った。
まきこんでしまう。

そしてイジメはもっとひどくなってしまうと思った。


「若名、大丈夫だ。巻き込まれても平気だから。いじめがひどくなったら俺に言え。
絶対に助けてやるから。ほんとは今すぐにでも助けてやりたいんだけどな……」



宮野は一瞬顔をしかめたが笑顔で言ってくれた。




「友達だろ?俺たちさ」





「うん。そうだよね」


私は笑って宮野にいった。
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