あなたに出逢えた
「もういいよ。これだけ謝ってくれたんだから」




「でも……」

河合さんは、納得してくれないようだ。





「じゃぁ……、私とお友達になってくれない?」
私は笑って手を差し伸べた。





「……!いいの?」



私は思いっきりうなずいた。



「ありがとうっ……!若名さんっ!」
「栞菜でいいよ」



私は、河合さんとなら、仲良くなれるような気がした。

「うんっ!栞菜、よろしくねっ!」



彼女の笑顔は、まるで太陽のようだった。

「その笑顔だよっ!河合さん」
「栞菜も莉音でいいよ!」



まさか、友達になれるなんて思ってなかった。


「莉音、よろしくね!」



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