あなたに出逢えた
見捨てる……?



莉音を……?




「……あの子は、もう私たちじゃ止められないところまでいてしまっていたの。私たちが何を言っても聞いてくれなかった。もう、化け物なんじゃないかって思うぐらいだった……。でも、あなたが変えてくれた」




莉音は相当大変な状態だったらしい。




でも、私の話は聞いてくれたよね……?なんで?




「私たちもびっくりするぐらい莉音はあなたの話を聞いていたの。だから、若名さんならって思った。ありがとう。これからも莉音をよろしくお願いします」




取り巻きたちが深く頭を下げた。




「こちらこそ、よろしくお願いします。莉音はもう私の大切な友達です」




そういって、私も頭を下げた。



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