あなたに出逢えた
いつまでここにいたんだろう。



もう日が傾き始めていた。





「……帰ろう。じゃぁ、またね」

またねって言ったのは、前を向いたよって言う報告のつもり。

私は、大好きな親友に別れを告げて、家へと向かった。





「ただいま……」






誰もいない一人きりの部屋。






昔は寂しいなんて思わなかったのに……。
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