あなたに出逢えた
ママ、ごめんなさい。




「ママ?私。栞菜だけど」





「あら、どうしたの?全然連絡くれなかったから、寂しかったのよ?」





その言葉で、我慢の限界だ。




私は、おなかに力を入れて、声を張った。




「連絡していいのかわからなかった……。ずっと、迷惑になるんじゃないかって思って……。ママ、仕事忙しいでしょ?」




すると、ママは「バカねぇ~」と言って、優しく言ってくれた。





「何遠慮してるのよ。私の娘でしょう?連絡したっていいのよ。ママは、仕事の都合でこっちから連絡することはできないけど、いつでも待ってるんだから」




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