あなたに出逢えた
「ママ……ごめんなさい」



「いいの。ママが悪かったんだから。無理させてごめんね。一人で何もかも背負わせてごめんね。辛いところに一人にしてごめんね」




もう、優しすぎるよ、ママ……。





「ママぁ……!寂しかったよぉ!怖かったよぉ……一人は嫌だぁ……!」






ママは、私を包み込んでくれるかのようなそんな声で私に言った。





「大丈夫。もう、一人じゃないよ。あなたは、もう一人じゃない。友達ができたでしょう?それに好きな人も」





「えっ!なんでわかるの?」




私は、心底驚いた。
< 64 / 224 >

この作品をシェア

pagetop