あなたに出逢えた
「少なくとも、あの子は違ったでしょう?」



そうだ。あの子だけは、何もかもお見通しだった。




私の考えてることがなんでもわかっていた。




だからこそ、サプライズの時はひやひやしていた。






「そうだね、違った。私を理解してくれてたもんね」






「そうそう、その意気。思い出すことも大切なの。その人が近くにいてくれるみたいでしょう?」



ママの言う通りだ。心が温かくなってくるような気がする。




「ママ……心がねポカポカしてくるの。大丈夫だよって言ってくれてるよ……」



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