あなたに出逢えた
いきなり隣から宮野の声がした。




「きゃっ!ちょっと宮野、びっくりするじゃない!」




私は、宮野をにらんだ。




「お、怖っ。それより本当なのか?転校するかもって話」





私は、頷いた。




「正直、ママと一緒にいたいから行ってもいいかなって思ってる。でも、やっぱりみんなと一緒に居たいって思っちゃうの。莉音は考えないでって言うけど、どっちかなんて選べないなって思っちゃって」



そう。ずっと迷ってる。ママに言われてからずっと……。




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