あなたに出逢えた
バンッ!



宮野がいきなり机をたたいた。




「あのな、そう思ってもらえてるのはすごくうれしいけどさ、もっと自分を大切にしろよ。
どうせろくに寝てないんだろう?」




私は、この五日間ろくに寝ていない。




どうしてわかるんだろう。





全部気づいてくれてるんだ。





「そうだよ、栞菜。最近ずっと授業中ずっと眠そうだったじゃん。もっと自分を大切にしなきゃダメじゃん。最近少しやせてきてるでしょう?」




確かに少し体力がなくなってきている気がする。






「……うん。ありがとう。私、幸せ者だね……」


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