あなたに出逢えた
昔からいろいろと苦労している母に、これ以上の負担をかけたくはなかった。




母が私を娘と思っているのかはわからない。

でも、そう思っていなくても、私は迷惑をかけたくなかった。






今の仕事は、母がずっと夢見ていた仕事だから。
その仕事を楽しんでほしかった。






そのためには、私がよい子でいなくちゃいけないんだ。
母に心配や迷惑をかけちゃいけない。
勉強だってできる子じゃなくちゃいけない。




そのことだけを考えてきた。




それいがいはどうでもいいって思っている。

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