あなたに出逢えた
「私なんて、栞菜に比べたら、全然……」




そういって、莉音は首を振り続ける。




「……莉音。心はね、人と比べるものじゃないよ。人と比べられるものじゃないんだよ。だから、一人一人違っていいんだよ。莉音は莉音」




「私は私……?」




私は頷いた。





「でも、あんなに栞菜を苦しめたよ?それなのに……」






< 83 / 224 >

この作品をシェア

pagetop