あなたに出逢えた
「でも、疲れちゃった」





できの悪い子供だね、私。






そう思っていたら、いつの間にか屋上に来ていた。





私が死んじゃえばいいんじゃないのかな?
私がいなくなれば、迷惑になんてならなくて済むんじゃないかな?





私の体は、いつの間にかフェンスを越えていた。

目の前には、大きくて広くて、真っ青な空。
雲一つない。

空に吸い込まれてしまいそうだ……。



バイバイ……ママ……。







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