あなたに出逢えた
「栞菜がそれでいいなら、私もいいよ。なら、善は急げだっ!今からお礼言いに行こうっ!」




「へっ……!ちょっと莉音!?どうするつもり!?」





莉音は私の手を引きながら階段を駆け下りた。



「ねぇっ!莉音ってばぁー」






私の声が聞こえていないかのようだ。




莉音と私は靴を履きながら、支度を整えた。





「……大丈夫だから、今度は私のわがままにつきあって、栞菜」








「…………うん。分かった」




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