あなたに出逢えた
「……もしもし?宮野?莉音だけど、今から体育倉庫裏に来てくれる?急いでね?」






莉音はそれだけ言うと、電話を切った。





「栞菜、呼んだからさ、言っちゃおうよ。今言えること全部。宮野もわかってくれるから」




そう言うと、莉音は「じゃぁね、頑張って!」と言ってどこかへ行ってしまった。





「ちょっと莉音っ!一人にしないでよぉっ!」







私は、一人体育倉庫裏に取り残されてしまった。




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