あなたに出逢えた
「ハァ……一人って大っ嫌い……莉音めっ――――!」


そういっていないと、寂しくて胸が張り裂けてしまいそうだったのだ。
怖い……。
寂しい……。


莉音っ!


「若名っ!」



わたしを呼ぶ声が後ろから聞こえた。

この声は、この落ち着く声は……。


「宮野っ!」





私は、声のした方に体を向けて、そのまま走り出した。






「宮野っ!宮野っ!」



私は、宮野に駆け寄って、そのまま飛びついた。



「……宮野ぉ、寂しかったよぉ……」




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