今日もまた果てない歯車の中で【短編】
「私は街の災いでなければならないの」
それが社会に置いて彼女に与えられた立ち位置。
誰からも愛されず、ただ無償の愛を気付かれずに与え続ける。
でも、彼女にだって幸せになる権利はあるはずなのだ。
彼女はこんなにも、
こんなにも綺麗なのに…
外見だけではない、
その心も、
思いも、
眼差しさえも、
こんなに綺麗なのに。
彼女が幸せを願う街の人達なんかよりもずっと。
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