貴方を好きになるその日まで‥‥。2
ついた!水族館!!綺麗〜。

じゃなくて、私はこの人混みに紛れて帰るという義務があるんだ!

早く、紛れないと!

「吉中くん。私ちょっとお手洗いに行って来るね。」

吉中くんは、腕を組んで壁にもたれて

「ここで待ってるからすぐ戻ってこいよ。」

と言って私は人混みをかき分け外に向う。

はずだったのに! 迷ったーーーー!!

どうしよう?ここ何処なの?

薄暗くてひと気が全然ない!

すると、携帯がヴゥーと振動する。

「もしもし。」

私は電話に出た。

「お前今何処だよ!もしかして迷った!?」

電話の相手は、吉中くん。

めっちゃ怒ってんじゃん!怖い!!!

「は、はい。迷いました。」

私は、もう隠しても無駄だと思いそう言った。

そして、電話の向こう側では、

「はぁー、はぁー、どんなとこ。周りに何が見える?」

吉中くんは、今息が荒いから走って探してくれているんだと思う。

「なんか、薄暗くてひと気がない所」

そして、吉中くんは


「分かった。そこで待っとけ!今行くから!」

そして、プツって電話が切れた。

な、なんか怖いな。ここ。

そして、恐怖からか私の目からは涙がポロポロとこぼれていた。

怖いよ。「早く来て。吉中くん!」

あれ?なんで吉中くんのこと呼んだんだろ!?

無意識に呼んでいた。

私はその場にしゃがみ込んだ。

怖いよ。ここ、怖いよ。

ガラ!

え?
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