secret love☆【番外編】
「だいたい、変装しても、バレるだろうが」


それは、ごもっともです。

人混みの中で、パニックになるのは怖いよね。


・・・しばらく、みんなで沈黙。


「・・・花火だけでも、みたいです」

私は、呟いた。

でも、これが奇跡の一言で・・・


「なら、ビルの屋上でよくねぇ?」

マスターに続き、綾辺さんも・・・


「あの花火大会が見える方角のビル・・・
ありますよねぇ?」


そういい、霧澤さんに視線を向ける。


「屋上、開放しちゃってもいいですか?」

綾辺さんが、止めの一言。



ふーっと、溜め息をついた霧澤さんの答えは、


「・・・好きにしろ・・」
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