secret love☆【番外編】
綾辺さんの料理は、どれも格別においしくて、


「たくさん食べてくださいね」

の言葉に、ついつい食べ過ぎてしまう。


四人じゃもったいないくらいの、特等席を満喫し、花火を楽しむ。


フェンスにかじりついてみていた私に、

「あんまり端に行くな、見てて危ねぇ」


霧澤さんが、声をかけてくる。


「あっ、つい!見いっちゃって・・・」


パッと、向きを変えた瞬間、髪飾りが外れ落ちてしまった。


「あっ・・・」

慌てて、拾おうとすると、先に霧澤さんが拾い上げてくる。


「ありがとうございます」


受けとるつもりで、伸ばした手はスルーされ、


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