secret love☆【番外編】
ピカピカ内装に息を飲む。

押されたボタンが示すのは、最上階。

私のキンチョーを和らげるかのように、綾辺さんはゆっくり話だす。


「安堂さんから、話を聞きましたよ。大変ですねぇ・・・」


「はい、そうなんです!」



私が『ビリヤードを教えて欲しい』とメールした時、ちょうどマスターのもとに霧澤さんが訪れていた時だったらしい。

「会長、結希ちゃん困ってるみたいだぜ?」

「なんの話だ?」


怪訝な様子で聞き返す。

「ビリヤードで対決するのに、やったことないんだと。んで、負けたら芸人と一日デートしなくちゃなんねーらしいわ」


「・・・そうか」

霧澤は、そっけなく仕事をこなしていく。

「・・・」

そして、安堂が気づく。
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