secret love☆【番外編】
「勝ったら、もう一本ワインあけていい?」

マスターが霧澤さんに尋ねる。

「勝ってから言え」

そういって、霧澤さんが玉にむかって構える。


かっ・・・カッコいい!!

鋭い視線が、狙いを定めて、打ち放つ。


見事なブレイクショット!

「さすが、会長サマ」

ひゅーっと、口笛をマスターが鳴らす。

すると、私の隣で綾辺さんが、ルールを説明してくれる。


「簡単にいえば、何個ポケットに玉を落としたって、先に9番を落とした方が勝ちなんですよ」

そうなんだ・・・

「それじゃあ、私のハンデって?」


「相手は通常のルール。番号が小さい順から、落としていかなければいけません。ですが、結希さんは、それに関係なく、初めから9番を狙えるわけです」



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