上手く生きられない彼女




自傷の話に限らず、部長には何でも話していた。


私は基本、
昨日 知り合った人にも、何十年来の友達にも、包み隠さず話すタイプではある けれど、
あえて友達には話して来なかったような事でも何でも、部長が面白がって聞いてくれたから、
本当に1から100まで、話した。


自分の考えを言っても"変わってるね"じゃなくて"おもしろいね~"と、否定される事がなく、
"私って おもしろい人なんだ!"って いうのが何だか嬉しくて、
部長に"おもしろい"と思って貰いたくて…。


それはサービス精神だったのか、自己肯定感が欲しかったのか、
今と なっては、もはや どちらだったのか、よく分からない。





< 13 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop