ふたりでひとつ
◆第1章◆
異性一卵性双生児。
ないとされていた双子が
突如あらわれた。
世界でも数えるくらいしかいない。
顔はそっくり。
しかし、人としての才能には
大きな違いがあった。
『兄妹』
簡単なようで難しい存在。
誰もがこの名の響きには無関心だろう
ならもしもこの『兄妹』が
本来の『兄妹』の道を踏み外しては
どうなるか
想像はつくであろう
決して幸せな人生は送れない
…『兄妹』が互いを愛することは否定され
幸せは望まれていないのだから
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