ふたりでひとつ
「…いー」
誰かよんでる??
深い眠りに入り込んでいた私は
頑張って起きようとした
「めいー」
「ん??飛鳥…、お、おはよ…きゃっ!!」
不意打ちにハグ、
からベットに倒された
絡み合う視線
誰もが見れば恋人同士
「飛鳥、恥ずかしいよ」
「昨日のことは夢かもって思って
不安だった」
「夢じゃ、ない」
「そっか、よかった(笑)」
「うん、ずっと一緒だよ」
兄は笑いながら安心した顔をした
「と、芽衣ちゃん学校デスヨ~
遅刻しちゃいマス」
よく見れば飛鳥はもう
支度が終わっている
時計の針は9をさしているから45分、
8時に家をでなければいけないのに
あと15分しかない
「やばいー!!起こしてよ飛鳥!!」
「芽衣起きないんだもん」
「ぅ、まぁ待ってて!!」
「うん(笑)」
パタン、と音をたて扉を閉じた