ふたりでひとつ

「飛鳥…早く帰って来ないかな」

飛鳥が帰ってくるまで
あと30分くらいある

「寂しいなぁー…」

そう思うと眠くなってきた

重いまぶたにはかなわず
ソファで寝てしまった



「ただいま~」

…返事がない、が靴はある

二階かな??

そう思って荷物を置きに
リビングに入ると
ソファに寝てる妹をみつけた

「芽衣、寝てたの
風邪ひいちゃうよ」

「めーい、おきて!!」

ゆさゆさと体を揺らすが反応なし

「ガチ寝ですか、芽衣サン」

「…んん…あ、すかぁ…だいすき…ぃ」

「えええ!?
なんだ寝言か…びっくりした…
あはは…笑えないよ、
芽衣、俺のせいで芽衣の人生
めちゃくちゃにしてしまうかも」

そういって芽衣にキスをした

「好きなのに」

またキスをした

「なんでだめなの」

…特に大した努力をしないでも
欲しいものは手にはいった

それは親が甘いからとかじゃなくて
学力とか運動とかの能力ね
できないことはない
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